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2007年10月 4日 (木)

指揮者変更のお知らせ

 音楽総監督ファビオ・ルイジが「ばらの騎士」「サロメ」を、「タンホイザー」は準・メルクルとガボール・エトヴェシュが指揮します。

 本年9月にドレスデン国立歌劇場(ゼンパーオーパー)は音楽総監督にファビオ・ルイジを迎え、11月にはいよいよ26年ぶりの来日公演を行います。この来日公演では、ドレスデン国立歌劇場が世界初演を行ったワーグナーの「タンホイザー」、リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」「サロメ」の3演目を上演いたしますが、この度、指揮者の変更がございますので、ここにお知らせいたします。

ドレスデン国立歌劇場による公式見解はこちらから

 当初、音楽総監督のファビオ・ルイジが「タンホイザー」「サロメ」を、そして客演指揮者の準・メルクルが「ばらの騎士」を指揮する予定でしたが、ドレスデン国立歌劇場はこの間の準備過程において、芸術的観点から最良の日本公演を行うため、指揮者の交代を決定いたしました。
その結果、「タンホイザー」は、2003年9月に同演目で高い評価を受けた準・メルクルが全公演の2回を引継ぎ、そして新たにガボール・エトヴェシュを迎えることになりました。
そして、リヒャルト・シュトラウス作品の「ばらの騎士」と「サロメ」は音楽総監督のルイジが指揮するという結論に至りました。

 ガボール・エトヴェシュは、メトロポリタン・オペラ、ベルリン国立歌劇場、ハンブルク国立歌劇場、フェニーチェ劇場を始め、他の世界有数な歌劇場で指揮しているばかりでなく、演出を手がけるなど特にドイツ・オペラに精通しており、音楽総監督のルイジが厚く信頼をおく指揮者です。
 ドレスデン国立歌劇場が芸術面での成功を第一に考え、自信を持って臨む日本公演は、実りある芸術的成果を生み出すことと確信しております。

大変ご不便をおかけいたします事をお詫び申し上げます。
お客様のご理解を賜りますようお願い申し上げます。


≪ばらの騎士≫ 
11月18日(日)、23日(金・祝)、25日(日) ファビオ・ルイジ (準・メルクルより変更)
≪タンホイザー≫
11月10日(土)、13日(火) ガボール・エトヴェシュ(ファビオ・ルイジより変更)
11月17日(土)、20日(火) 準・メルクル (ファビオ・ルイジより変更)

下記の公演は変更ありません。ファビオ・ルイジが指揮をいたします。
≪サロメ≫ 11月24日(土)、26日(月)
≪特別コンサート≫ 11月12日(月)  ≪NHK音楽祭≫ 11月14日(水)

(2007年10月4日(木)現在)



ガボール・エトヴェシュ Gabor Ötvös(指揮)のプロフィール
Oetvoes ガボール・エトヴェシュは、出身地であるブダペストで音楽を学んだ後、イタリアに渡り、そこで音楽の学業を続けた。1961年、ハンブルク交響楽団の主任指揮者としてキャリアが始まる。1967年、フランクフルト歌劇場の首席指揮者として招聘される。
 1969年、ニューヨーク・シティ・オペラでアメリカ・デビュー。それに続き、ルドルフ・ビングよりメトロポリタン・オペラに招かれる。
 1972年、音楽総監督、オペラ監督としてアウグスブルク歌劇場に赴く。ここでは、ワーグナーの≪ニーベルングの指環≫全ての演出を行い、演出家としても活躍。1981年、コペンハーゲン王立劇場の音楽監督に任命され、「王の楽長」の称号を得る。
 ガボール・エトヴェシュはまた、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、ブダペスト国立管弦楽団、ローマ・サンタ・チェチーリア管弦楽団、パリ管弦楽団、ロンドンのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、トロント交響楽団、シドニー交響楽団等著名なオーケストラとも数多く共演している。
 オペラ指揮者としては、メトロポリタン・オペラをはじめベルリン国立歌劇場、ハンブルク国立歌劇場、ヴェネツイア、ナポリ、トロント、メルボルン、シドニーの歌劇場、ブエノス・アイレスのコロン歌劇場、ローマ歌劇場など、世界をリードする歌劇場に定期的に招かれている。ローマ歌劇場では1987年、≪エレクトラ≫において、当地のメディアから、「オペラ・ベスト・オブ・ザ・イヤー」として表彰される。
 ドイツの音楽文化を外国において紹介した功績に対し、2000年のはじめに、ドイツ連邦共和国功労十字勲章を授与される。
 これまで手がけたオペラの中では、メルボルンのオーストラリア歌劇場、チリのサンティアゴ市民劇場での≪ヴォツェック≫における新演出による公演、リスボンでの≪パルジファル≫、トゥールーズでの≪エレクトラ≫、ジェノヴァでの≪ペール・ギュント≫などが挙げられる。ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場における≪パルジファル≫では大成功をおさめた。
 更に、中部ドイツ放送からも招かれ、ライプツィヒのゲヴァントハウスでベルリオーズの≪ロミオとジュリエット≫を共演。ミラノ、ボローニャ、ニッツァ、アレーナ・ディ・ヴェローナの管弦楽団とは、それぞれコンサート・シリーズが予定されている。
2007年、ハンブルク国立歌劇場での≪タンホイザー≫再演のために招かれる。

-批評-
ハンブルグ国立歌劇場での ≪タンホイザー≫
・・・・・(勇敢に、歌合戦に臨む吟遊詩人達に、)絶対的に最高のフォームを持った合唱と管弦楽団が加わった。ガボール・エトヴェシュによって、全てが朗々と鳴り響く中、時折、声部のやりとりが克明に室内楽的に見て取れるともいうような音楽を引き出した。緻密な共同作業を髣髴とさせるチームワークと完璧さをもってどんどんと演奏を進めていく。喝采とブラボーの嵐が、当然の賞賛として巻き起こった。

フェニーチェ歌劇場での ≪パルジファル≫ (Opernwelt より)
この公演が成功裏に終わったのはひとえに、ハンガリー出身の指揮者で、急逝したマルチェッロ・ヴィオッティの代役を務めたガボール・エトヴェシュのおかげである。
ガボール・エトヴェシュはリスボンで、この作品と新たに取り組み、全作品についての知識の深さをヴェネツィアでも示した。≪パルジファル≫を、見通しのきくものとして、力強く、劇的に、同時にまた意味のあるものとして、輝くような、印象派を思わせるようなものとして示すことが出来るかが、その素晴らしい一例である。もはや「舞台神聖劇」ではなく、この世的で、意味深長で啓発力のある、また色彩豊かなワーグナーの「この世との別れの音楽」を聴くことができるのは稀である・・・・。


尚、今回指揮者の変更に伴う払い戻しや振り替えは致しません。
何卒ご了承下さいますようお願い致します。

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