歌手シリーズ・掲載情報
2008年1月28日(月) 朝日新聞 夕刊
アナスタシア・カラーギナとドミトリー・ヴォロパエフのインタビューが掲載されました。
歌手シリーズは今回が最終回となります!
歌手シリーズ⑤:アナスタシア・カラーギナ
「父が指揮者でしたので、家にはいつもクラシック音楽が流れていました。音楽が大好きで最初はヴァイオリンを習っていたんですよ。実は音楽院もヴァイオリン科で卒業しています。その後、「歌」の自由なところを魅力に思って、25歳の時声楽を勉強していこうと決心しました。
《ランスへの旅》で歌うコルテーゼ夫人は、セレブたちが集まってくるホテルの女主人。表現豊かで美しい役柄。いろいろな出来事が次々と起こるので、それに面倒見よく対応しなければなりません。特に、3メートルのやぐらの上で歌うのはたいへん!最初はすごく怖かったんですよ。」
昨日は《3つのオレンジへの恋》のニネッタ姫で、清々しい声を聞かせてくれたカラーギナ。ゲルギエフが世界中に紹介しているソプラノとあって、もっともっと彼女の声が聴ける《ランスへの旅》は楽しみですね。
歌手シリーズ⑥:ドミトリー・ヴォロパエフ
「子供の頃からいつも歌を歌っていたら、いつのまにかオペラで歌っていました(笑)」こう語るヴォロパエフは陽気なテノール!!
「《ランスへの旅》で歌うベルフィオーレは、フランス人騎士。フランス人の恋人と旅をしているのですが、イタリアの女性詩人に恋心を抱いて、新しいアバンチュールを求めます。動きだけではなく、声でも芝居をしなくてはいけないので、テノールとしてタイヘン役です。それを皆さんには悟られないようスマートに演じますから、そこが見どころです!」
楽屋でも、廊下でもいつも歌っているヴォロパエフ!
昨年、カラーギナと『題名のない音楽会』に出演したときに歌ったアリア「人知れぬ涙」は、共演したオーケストラの人たちも聞惚れていたほどの美声。
モテモテ男を演じる《ランスへの旅》にご注目ください。
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コンチャコヴナの役は、本来コントラルト(アルト)のために書かれていますので、かなり低い声域を要求されます。もっとも難しいのは、その時代の民族的な色合いを持つ女性像を作り出すこと。東洋風の動きや雰囲気、歌うときの態度など、すべてを研究しなければなりません。タタール人の若い娘になりきるため、3カ月ほどは歌ではなく、動きだけのリハーサルを繰り返しました。装置、照明、衣裳などすべてを考え合わせ、より美しく見えるように考えました。その上で歌のリハーサルを行っていったわけです。
私はオペラを歌うとき、完璧に役柄の人物になりきろうとします。その時代を描いた書物や映画などありとあらゆるものを調べ、役を煮詰めていく。ウラジーミルを歌うためには、戦う人間のパトスをつかみとることが大切です。コンチャコヴナとの愛に悩み、祖国との板挟みにも苦悩する人間。そのためにはテキストを深く理解する必要があります。
私は10歳のころから児童合唱団で歌っていましたが、当時からかなり低い声で、変声期後はより低い声質になりました。本格的に歌手を目指したのは15歳で、当初からバスのパートを担当しました。ただし、声だけに頼っていたのではオペラでは通用しません。日々の努力が物をいう世界ですから。
