« ランスへの旅 最終リハーサル 【現場レポート2】 | トップページ | 本日2月3日(日)の公演について »

2008年2月 1日 (金)

イーゴリ公 最終リハーサル (現場レポート)

昨日までのカラフルで楽しい舞台とはうって代わり、12世紀のロシアにタイムトリップ!
幕が開くや絢爛豪華で圧倒的な舞台が広がります。
1_2

歌手、合唱は圧巻!声の迫力、声の厚みに第一声から全身鳥肌に!
世界各地で何百回も上演している演目なのに、演出家が細かく指示。日本公演への意気込みを感じさせます。

「だったん人の踊り」を踊るソロダンサーは、バレエ団のプリンシパルが来日。公演が盛り上がることは間違いありません!
8

「だったん人の踊り」を躍らせたら世界一、マリインスキー・バレエのプリンシパル、イスロム・バイムラードフにインタビュー。
5_2

「フォーキンが振りつけてから100年にもなるこの踊りですが、理想的な振り付けで、その素晴らしさをいつも感じます。野性的で官能的な動き。このシーンになると、ポローヴェツの人々が住んでいた、はるかかなたまで広がるステップ地帯が目の前に浮かんできます。今まさに僕は馬から降りて踊り始める・・・そんな気持ちになります。踊りに感化されて、さらに踊りに没頭していってしまうのです。」

「今回はオーケストラ、そして合唱と一緒に踊るので、興奮しています。女声合唱が聴こえてくると・・・今こうして話しているだけでゾワゾワしてきてしまいます!」
7
「朝から少しづつ少しづつ踊りへの気持ちが高まってきます。舞台そでに行って、音楽が聴こえてきたら・・・マッチを擦った瞬間のように、ボォッと僕の踊り魂に火がつくのです」楽屋では笑みを絶やさず、スタッフにも優しいバイムラードフ。

だからこそ、彼の「踊り」見逃せません。


3_3
リハーサルでは名メガネコンビのイーゴリ公とヤロスラーヴナ

6
アレクサーシキンとムルザーエフのベテラン2人がコンチャーク汗とイーゴリ公を演じます。男の友情に涙の予感…

≪おまけ≫
9
自慢のカメラで撮影中のタノヴィツキー。激しく動きまわり指示を出す演出家をつまづかせてしまいました。


セルゲイ・ムルザーエフ

10

なんと、今日から3日連続でスタートする「イーゴリ公」の主役を3日連続で務める予定のムルザーエフさん。リハーサルでも全力投球で、ゲルギエフに負けないほどの精力ぶりを見せています。
イーゴリ公役は何十回とこなしているのかと思っていたら…
「実はイーゴリ公を歌うのは、昨年末の北京公演が初めてでした。まだ興奮気味で、役作りに没頭しています。演出家いわく、イーゴリ公は「孤独の夢」を表す人ということ。
また、イーゴリ公を歌う難しさは、「バス・バリトン」というところにあります。とても声域が広くそして声量がいりますね」。
この3日間、ムルザーエフ演じる「孤独の夢」を肌で感じとってみてはいかがでしょうか。


♪演出家 イルキン・ガビトフ
11
「イーゴリ公」のテーマは、ただの恋愛だけでも、争いだけでもなく、男の友情や親子や夫婦愛、人間的成長などが複雑に絡み合い演出が難しそうに思えます。
重要なのはロシアの歴史史上に基づいた物語ということ。それの基本に、人々の感情を描くオペラです。ヤロスラーヴナも、一番素晴らしい心を持つ人と、ロシア人の模範になっています。
また、スラブとオリエンタル2つの文化がぶつかり、お互いの豊かな面を交流させたところも感じ取ってほしいと思います。この作品は、お互いの「勝ち負け」でも「いい悪い」でもないのです。

「イーゴリ公」は、歌・合唱、音楽、舞踊すべての要素が重要ですが、どのようにそれらをまとめられてますか?
ロシア・オペラ自体、合唱が柱になっています。その合唱も、中ではいろいろな個性があるので、それぞれを強調させながら、個人も印象に残るように仕上げました。総勢200人がひとつの舞台に登場するオペラは稀です。その点を考えても、物語の流れが平坦にならないようにしたいです。
この日本公演では、新バージョンを披露します。もっとダイナミックになるように、凝縮しました。ゲルギエフと議論を重ね、「広々としたロシア」や「母なるロシア」を彷彿とさせる音楽を堪能していただきながら、現代の人にもうったえかけられる新しい顔の「イーゴリ公」にしました。

※画像はクリックすると拡大します。

|

« ランスへの旅 最終リハーサル 【現場レポート2】 | トップページ | 本日2月3日(日)の公演について »

公演レポート」カテゴリの記事